順調な滑り出しから好調を続けているメキシコペソ。今月2月はヘッジファンドの決算売りの時期です。既に巷では米国市場と日本株で波乱の様相を呈していますね。メキシコペソは現状維持を続けていることが幸いです。
2018年2月の主要イベントは消費者物価指数とGDP成長率の発表です。前者はインフレ具合を示す指標、後者は成長度合いを示す指標ですね。日程とFXにおけるキーポイントを解説していきます。
- 2018年2月のFXイベント
- 2月はヘッジファンドの決算売りに注意
- まとめと2月の戦略
2018年2月のFXイベント
最初に2018年2月の主要イベントをおさらいしておきましょう。2月の主要FX指標は3つ。消費者物価指数とGDP成長率、そして経常収支の発表です。それぞれ、2月8日(木)と2月23日(金)、2月24日(土)に予定されています。
注意したいのは、月の後半に2つの重要指標が集中していることでしょうか。特に2月24日(土)に発表される経常収支は、週明けから大きく動くことが予想されます。しかし、場中の発表ではないためポジションを売買することが出来ません。万が一の場合、ロスカットに引っかかってしまうので、あらかじめポジションサイズは調整しておきましょう。
一方で、悩ましいのは消費者物価指数の発表でしょうか。基本的に買いの材料となりそうですが、あいにくこの時期は後述する理由で方向感があまり出ません。一応の指標は確認しておく程度にとどめ、大きな買いは控えたい所です。
2月はヘッジファンドの決算売りに注意
2月の傾向として、方向間のない展開が予想されます。というのも、2月は海外勢の換金売りが出やすいためです。下記の図を見て下さい。2月の中旬までは、ヘッジファンドのポジション調整が続き、暴落の懸念すらあります。
ヘッジファンドのポジション調整については、以前の記事でも紹介しました。いわゆる「45日ルール」による換金売りですね。ファンドの成績が不振である場合、客先からの解約要求が相次いでポジション調整が行われます。詳しくは、以下の記事をご覧下さい。
まとめと2月の戦略
以上の結果を考えると、新規のスワップポジションや買い増しを行うタイミングは24日以降でしょうか。それまでは方向性をつかむのも難しいかも知れません。
もっとも、15日以前に売りが相次ぎ安値が見えるようなら拾ってみるのもよいでしょう。23日、24日と続く経済指標に期待が掛かるためです。実体はどうあれ、新興国経済は全般的に好調が続いています。「期待で買われる」相場を狙うなら、15日以前の安値でしょう。
中旬までに売られたポジションは、おそらく後半に買い戻されます。現在のメキシコ資産は需要の高まりが見いだせるためです。もしかしたら、ファンドの売りすらないかも知れません。いずれにせよ、スワップポジションを仕込むのであれば、中旬前後に安くなったところと考えます。
読者の皆様におかれては、うまくポジション調整の波に乗れることを期待しています。
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