メキシコペソのスワップ運用を始めたい皆さん、こんにちは。年も明け2018年に入り、メキシコにとって節目の年が始まりました。1年を通じての将来展望を構築すべく、手元の材料を見直してみたいと思います。
今年最大のイベントはメキシコ大統領選挙です。目先の不透明さを嫌い市場はペソ安となってはいますが、これは却って良い買い時でしょう。国民投票が終われば新政権への期待で買い直されるもの見ています。
そのような訳で、2018年の見通しを語っていきたいと思います。
- 利上げで新興国投資へ
- メキシコペソは政策次第
- 選挙後の新政権に期待
利上げで新興国投資へ
今年は新興国通貨の投資が熱い年になりそうです。米国の緩やかな金利上昇が進み、市場はリスクテイク相場へ。メキシコペソのようなリスク資産への投資には良い環境が整ってきました。
利上げが進むと新興国投資が盛り上がるのは、機関投資家の利払い負担が増えるからですね。ヘッジファンドや信託銀行のような投資機関は、投資資金の一部を借り入れて運用しています。政策金利が増えれば借り入れ金利も増える訳で、その分の支払いが利益を圧迫する訳ですね。
そんな理由で、機関投資家はリスクを取らざるを得ない訳です。必然的に、トルコリラやメキシコペソのようなリスク通貨に需要が傾くという寸法ですね。米国の金融商品や日本株当たりも既に割高感が出ていることも、新興国への投資シフトを後押ししてくれそうです。
メキシコペソは政策次第
注目すべき新興国の中でも、メキシコは若干の不透明感が残るところでしょう。米国とのNAFTA交渉から始まり、トランプ政権の減税策による資本流出リスクやインフレ懸念がささやかれます。
ただし、これらのリスクは政府が何もしなかった場合の問題でしょう。本質的に米国が潤えば隣国メキシコにも恩恵がある訳で、少なくとも米国の景気が良くなればメキシコからの輸入量は増えそうな感じがします。NAFTA交渉にしたって、メキシコとカナダが協調路線ですからアメリカの一人相撲に終わりそうですね。
メキシコにとって最大の課題になっているのは、インフレリスクを押さえ込むことでしょう。1年以前のメキシコでは金融引き締め策が行われ、インフレのコントロールに成功していました。それが直近1年ほどで緩和路線に傾いています。緩和路線に進むとGDP成長率にとってはプラスですが、インフレリスクを抱え込むことになりますね。アナリストが心配するのは、インフレ経済に突入してしまうことです。
次回政府に期待される政策は、このインフレ率のコントロールですね。メキシコでは1月に大統領選挙が実施され、政権が入れ替わります。結局の所、長期的にメキシコペソの展望を考える場合、新政権の運営方針次第なことが否めません。
選挙後の新政権に期待
とはいえ、新政権はいつの時代も期待される運命にあります。加えて、現在のメキシコペソは不透明感を嫌って売られすぎている感がありますね。個人的に、ここは底値ねらいの買いポジションで臨みました。
「期待で買って事実で売る」じゃありませんが、新政権への期待分がまだFXレートに盛り込まれておりません。この安値は買いだと思いますね。今後一年のスワップ運用が楽しみです。
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※この記事は筆者個人の主観に基づき書かれたものです。FXの運用に当たっては自己責任で行って下さい。
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