つい先日、メキシコペソが過去11ヶ月で最大の下げ幅を記録しました。原因は選挙前の世論調査が発表されたことです。とうとう選挙前の乱高下が始まった感じがします。
それまで順調に買いが入っていたメキシコペソ。一体、選挙事情はどうなっているのでしょうか。どうやら、左派オブラドル氏の支持率が急上昇したことに原因がありそうです。
- メキシコペソの乱高下始まる
- 左派急進で選挙の結果に暗雲か
- 選挙前の乱戦は買いの好機
メキシコペソの乱高下始まる
最初にことの次第から。去る4月19日、メキシコペソはここ11ヶ月の間に最大の下げ幅を見せました。下落幅はおよそ2%。FX用語で言い直すと、300pips以上の下げ幅を実現しました。
上記はドル対メキシコペソの日足チャートです。ご覧の通り、順調だったペソ買いトレンドを打ち消すような大きなペソ売りのローソク足が立ちましたね。これは今後の値動きを考える上で見逃せない大きな変化です。
では、この4月19日という日に何があったのでしょうか。背景には、夏に控えるメキシコ大統領選挙の経過報告がありました。
左派急進で選挙の結果に暗雲か
4月19日にあったもの。それは、メキシコ大統領選挙に向けての世論調査が発表されたことです。当然、世論調査の内容は各大統領候補の支持率です。ここで、1位のオブラドル氏が大きくライバルに差を付ける展開を見せました。
上記は世論調査の結果です。ご覧の通り、1位のアンドレ・マニュエル・ロペス・オブラドル氏が48%の支持率を獲得。2位のリカルド・アナヤ候補に22%もの差を付ける結果となりました。
問題となるのは、このオブラドル氏が改革派でナショナリストの気色が強い人物であることでしょう。改革派ともなれば、選挙で大統領になった暁の政策方針が予測し辛いのです。市場はともかく、先行きの不透明さを嫌います。左派のオブラドル氏が急進したことを市場はリスクと捉えました。
アンドレ・マニュエル・ロペス・オブラドル氏は、その4つの名前の頭文字をとってAMLOの相性で呼ばれています。このAMLO旋風が続く限り、選挙までメキシコペソに安泰の日は来ないのかも知れません。
選挙前の乱戦は買いの好機
以上の通り、国民投票という大イベントを控えて乱高下するメキシコペソの状況を解説してみました。
ただ、この状況は今に始まったものでもありません。改革色の強い候補の支持率がある段階で、既に管理人は予想をしていました。興味のある方は、以下の記事をご覧下さい。
この記事にあるように、選挙という大イベントの前には乱高下が必然的な値動きです。しかし、それ故に買いの好機も生まれ易いものです。
今のメキシコペソは、短期的には割高の局面にあるように思います。しかし、9月の選挙が近づけば下げる局面が出てくることでしょう。6~8月は機関投資家の買いも控えられる時候です。その頃こそが、メキシコペソの買いを入れる絶好の好機となることでしょう。
興味のある方は、今のうちにメキシコペソ口座を開いてみてはいかがでしょうか。以下のページがスワップポイントの金額を調べるのに便利だと思います。是非とも、ご覧ください。
参考ページ:メキシコペソのFX各社スワップポイント比較表
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